インプラント治療の詳細
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インプラント治療の詳細 目次
はじめに 1. インプラント治療は何時からどのような経緯で行われる様になったの? 2. インプラント治療は、どのような場合有効なのか? 3. インプラントとは、どのようなものなのか? 4. 何処の会社のインプラントでも同じなの? 5. 当院がインプラントメーカーとして歴史のある世界的に有名で多く使用されているスイスのStraumann社のStraumannR Dental Implant Systemを開業時から採用している理由 6. 当院が開業時から採用しているスイスのStraumannR Dental Implant System のご紹介 7. 当院でのインプラントの成功率 8. 当院が、99.6%の高いインプラントの成功率を維持している理由 9. 当院のインプラント治療の流れ 10. インプラント治療と従来の治療法の比較 11. 当院のインプラント治療の実績
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はじめに
インプラント治療は、海外では数十年前から行われており、認知度も高い歯科治療法の1つですが、日本では十数年前よりやっと国民の多くの皆様に、認知され始めた治療法です。
認知度が上がるに従い、マスコミなどで「最先端のインプラント治療」とか「怖いインプラント治療事故」等、取り上げられる機会が多くなりましたが、良くも悪くも誤解を招くような報道のされかたが多く、「インプラント」という言葉が1人歩きをしてしまい、正しく理解されている方が、まだ少ないのが現状と思われます。
また、ホームページ・雑誌等でインプラント治療について紹介されていますが、
・簡素な内容なものが多い。・安価なインプラントと材料を使用し安い治療費をアピールした、宣伝広告に重点がおかれたもの。・どのような場合にも、いかにも簡単にできるかのように紹介されているもの。・イメージ写真のみで、実際にその医院で行われたインプラント治療の経過(実績)をレントゲン写真等で紹介しておらず治療のレベルが全くわからないもの。
など、インプラント治療を正しく理解して頂くには不十分であるものが多いと思います。
今回、より多くの皆様に、
「質の高いインプラント治療についての正しい知識」をお知らせするために、当医院のHPを利用してご説明させて頂くことに致しました 。 -
1.インプラント治療は何時からどのような経緯で行われる様になったの?
驚くことに、はるか昔の古代エジプトの時代から、人は歯を失うことにより咬み合わせが失われたのならば、「もと歯のあった顎の骨に人工の歯を埋め込み噛み合わせを回復することが理想である。」と考えていたようで現代のインプラントのような治療が試みられていたようです。
しかし、なかなか天然歯の歯根の代わりとして長く使えるものは出来なかったようで、長い年月をえて1952年に現代のインプラントの基礎が出来上がりました。
それは、当時スウェーデンの整形外科医であったブローネマルク博士が、別の目的で動物実験を行っていた時、チタンと言う金属が骨に結合(オッセオインテグレーション)することを偶然に発見しました。
その後の研究で、
1.チタン金属に対して、人間の体が拒否反応を示さない。 2.数か月間安静にすることで、チタンと言う金属が骨に結合する。 3.骨と結合したチタンは大きな力に対して耐えうる。 等が分かりました。まず、整形外科の分野で骨折した骨どうしを固定するプレートやネジさらに人工関節に利用され好成績を収めました。
これらの実績からブローネマルク博士は、この技術を歯科治療に応用出来ないかと考え研究を重ね、1965年に実用化され30代の女性に初めて純チタン金属を利用したインプラント治療が行われました。
その女性が約40年後の2006年に病気で亡くなられた時も、インプラントは何も問題なく骨と結合して機能していたそうです。
今から約46年前の1965年に実用化されて以降、より骨と早く強固に結合するよう改良が重ねられ、年齢・地域を問わず世界各国の約70万人の患者に行われている実績のある安心な治療法です。
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2.インプラント治療は、どのような場合有効なのか?
1.保存不可能なため、抜歯が必要となり歯がなくなった場合。
歯周病・虫歯・歯牙破折・歯根の炎症等が進行し過ぎ、歯を抜かないといけなくなった場合。
2.生まれつき歯が足りなくてすき間がある場合。
3.事故などにより、歯を失った場合。 -
3.インプラントとは、どのようなものなのか?
顎の骨に天然歯根の代用として、インプラントを埋め込み利用することにより、歯があった時と同様に天然歯とほとんど変わらない感覚で物が食べられ、発音も損なわれることなく会話を楽しむことが出来るように回復する治療法です。
従って、「インプラント」の別名を「人工歯根」とか「永久歯に代わる第3の歯」と呼ばれています。
一般的に、「インプラント」は上図のように、
1)インプラント本体:
純チタンという特殊な金属からできており、生体となじみ(親和性)良いため、骨と強固に結合し噛む力に耐えてくれます。
現在、他の金属で生体親和性がよく骨と結合するものはありません。
2)アバットメント(支台・2次パーツ):
インプラント体と同様の純チタンでできており、インプラント体が完全に骨と結合した後にネジにより繋がれます。
3)インプラント冠せ:
さまざまな種類の材質で冠せをつくることが可能です。
当院の場合は、個々の症例に合わせ数種の材質のものを選び、ご紹介しご説明いたします。その後患者様に選択して頂いております。の最低3つの構造からなっています。
しかし、難しい特殊な症例によっては、4つの構造に分けることもあります。<インプラント治療を受ける際の注意事項>
①当院では採用しておりませんが、某2流メーカーの安いインプラント体の中には、経費を抑えるため、 1)インプラント本体 2)アバットメント(支台・2次パーツ)が、1つになってしまっているものもあります。
②医院によっては、1)インプラント本体のみを「インプラント」と表現する場合もあり、安く治療費が提示されている場合があります。
これらは特に、
治療費の説明を受けたり、インプラント治療を受ける歯科医院を決める際、大切なことですから歯科医師に確認が必要と思われます。 -
4.何処の会社のインプラントでも同じなの?
答えは、NOです。
日本人の患者様の場合は、「インプラント」は何処の歯科医院も同じものを使用していると思っておられる方が大半を占めています。
インプラントメーカーは、世界的に有名な会社数社から名もないような会社を含め、全世界で50社以上もあるのです。
それらの多くは、昔から何十年もかけてインプラントの開発研究を行ってきたヨーロッパやアメリカの「インプラント」で有名な数社を除き、多くはその数社のインプラント形状を少し変えただけのコピー商品が大半を占めているのが現状です。
自動車産業で世界に技術を誇る日本も、航空機産業では遅れを取っているように、「インプラント」においては、当時の厚生省の認可が遅れたことや、日本での認知度が低かったことから開発が遅れ、後発メーカーとなり現在においてもコピー商品の域を脱さず、世界的市場は極端に少なく、日本国内の限られた歯科医院でしか使用されていません。
当院では、数十年前からインプラントの研究を続けて来た歴史と信頼性が高く、世界中で一番使用されているインプラントメーカーとして有名な、スイスのStraumann社のStraumannⓇ Dental Implant Systemを使用していますのでご安心頂けます。
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5. 当院がインプラントメーカーとして歴史のある世界的に有名で多く使用されているスイスのStraumann社のStraumannⓇ Dental Implant Systemを開業時から採用している理由
1)何十年ものインプラントの研究実績から独自の骨との結合部の形状と性状(特許取得)を有し、骨との結合が早く強固で安定性がよい。
2)独自の形状(特許取得)をしており、インプラントの冠せを作製する際、理想の形が作り易く、他のメーカーに比べインプラント周囲炎(歯周病)になりにくい。
3)インプラント体やアバットメント(2次パーツ)の種類が豊富で、各症例に応じて一番適したのを選びやすい。
4)世界的にStraumann社のインプラントが多く使用されており、日本でも採用している歯科医院が比較的多いため、遠方へ(海外を含め)の引っ越しの際も、患者様が困られることが他のメーカーに比べ少ない。
5)インプラント開発の歴史があり、世界的に有名な会社であるため、他のメーカーに比べ将来会社がなくなる確率が非常に少ない。<当院のインプラント治療の理念>
学術的に理論がしっかりした一流メーカーのインプラントを使用し、歯があった時のように噛めるようにし、患者様にお口の健康を取り戻して頂くのみならず、より長くお口の健康な状態が持続することに重きを置いております。
従って、治療の何年後かにインプラント体は骨に正常に結合しており問題はないが、インプラント体と繋いでいる部品の交換が必要になった際、メーカーがなくなって部品が手に入らないと言った困ったことにならないようにも、信頼のおけるインプラントメーカーの選択が大切であると考えております。 -
6.当院が開業時から採用しているスイスのStraumann社のStraumann® Dental Implant System のご紹介
Straumann社1954年 ヴァンデンブルグ(スイス)Prof.
Dr. Reinhard Straumannがストローマン研究所(Straumann Research Institute AG)を設立Straumannは本社をスイスのバーゼルに置く、インプラント歯科、修復歯科および口腔組織再生におけるグローバルリーダーです。Straumannは世界の主要なクリニック、研究機関、大学と連携して、置換・修復・再生を目的とした歯科修復ソリューションのためのデンタルインプラント、インスツルメント、補綴物や口腔組織再生製品の研究、開発、製造に従事しており、70カ国以上で製品とサービスを展開しています。
StraumannR Dental Implant System
スイスの精密技術と優れた臨床研究をルーツとするStraumannR デンタル インプラント システムは、高い品質と信頼性で知られています。豊富な科学的エビデンスで裏付けられた世界的なデンタル インプラント システムのひとつで、インプラント本体、およびクラウンなど修復物と連結する補綴コンポーネントで構成されています。StraumannR デンタル インプラント システムには、対応する多様で精密なインスツルメントと取り扱いの容易なコンポーネントがあります。すべてのコンポーネントは取り扱いやすく精密であり、その高い品質により長期間の安定性と信頼性を実現します。1)インプラント体とアバットメントの種類が豊富
インプラント体は、形状・幅径・長さの違う約70種類と他のメーカーに類を見ない豊富なバリエーションが有り、患者様の骨の状態に一番合ったインプラント体を選ぶことが可能です。
また、インプラント体とジョイントするアバットメント(2次パーツ)も、数十種類のバリエーションが有りインプラント上部の義歯の種類に一番合った選択を行うことが可能です。
これら、インプラント体約70種類とアバットメント数十種類の組み合わせは1000種類以上のバリエーションとなります。
その中から30年以上になる臨床経験から個々の患者様に一番適した組み合わせを選択しご紹介させて頂きます。
インプラント体の種類:約70種類のバリエイション
アバットメントの種類:約数十種類のバリエイション2)骨への結合と歯肉への調和への長年の研究から生まれた
5つの原理に基ずいたインプラント体の形状と性状1生物学的な距離(幅径)を考慮 インプラント体とアバットメントの連結部分を骨頂上の少し上部の歯肉部に位置させること(特許形状)により、天然歯の構造と極めて類似するため、骨と歯肉の吸収が最小限に抑えることが可能。
(他のインプラントメーカーの多くは、連結部分が骨頂上であり骨の吸収を起こしやすい)2インプラント体の研磨面と粗面のインターフェイス(境界)の位置
インプラント体の研磨面の高さのバリエーションがあり、歯肉の厚みにより使い分けることにより、骨の吸収を最小限に抑えると共にインプラント冠せがより審美的に天然歯に近付けることが可能になる。
3生体力学的インプラント設計
4インプラントサーフェイスの骨伝導性(誘導性) ストローマン社インプラント独自のSLAR粗面性状(特許性状)により、早期の優れた骨との結合(オッセオインテグレーション)と持続安定性を獲得することが可能。
5マイクロギャップコントロール
歯肉内部のインプラント体とアバットメント連結部をモーステーパージョイントにすることにより、緊密に連結することが出来き、インプラント周囲の細菌汚染や微小動揺(がたつき)を防止することが可能。
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7.当院でのインプラントの成功率
海外の開業医で行われたインプラントの予後をを調べた調査論文(後に貼付)によると、6年以上のインプラント生存率は96.11%とか97.38%と高い成功率であることが分かります。
定期検診受診率の低い日本では、もう少し成功率が低いのが、現状と思われます。
当院では開業時からインプラント治療を行っており過去25年間で、累計数百本のインプラント治療を行って来ましたが、99.6%以上の高い成功率を維持しております。100%の成功率でない理由は、過去25年間に残念ながら2名の患者様のインプラントを撤去しております。
<2名の患者様の撤去に至った詳細>
1人目の患者様の詳細:
インプラント埋入手術も成功し手術3カ月後に順調に骨としっかり結合したため、翌月にアバットメント(2次パーツ)を繋ぐためにご予約を取って頂きました。しかし、ぞの1ヶ月の間に急にインプラントの周りの骨が吸収を起こしインプラントが動揺を起こし余儀なく撤去致しました。
糖尿病やその他全身疾患も無く、手術も成功しており骨としっかり接合していたインプラントが1ヶ月という短期間に急に動揺を起こした理由が全く分からない状況でしたので、反対側もインプラント治療を行う予定でしたが取りやめ、金属床の入れ歯にて治療を終えました。
途中で定期検診に来られなくなり、数年後に口腔清掃をして欲しいとおみえになりました。
その際、定期検診におみえにならなかった理由をお聞きしたところ、「膠原病(免疫力が低下する病気)になり長期入院していた。」とのご返答を頂き、当時精密検査をしても何も問題がなかったが、膠原病の気があったため、インプラントの周りの骨が短期間で吸収した理由が分かりました。あの時、反対側もインプラントを行っていたら同じことが起こったと思われます。
このように免疫力が急速に低下する病気の場合は、ご自分の歯が駄目になるのと同様にインプラントも駄目になる可能性があるため、十分な注意を要します。
二人目の患者様の詳細:
全ての治療が終了し、2年ぐらいは定期検診におみえになりましたが、その後来られなくなりました。約5年後に、「口の中が全体的に腫れているので診て欲しい。」と来院されました。
来院時のお口の状態は、口腔内の清掃が不十分でかなりの歯石が沈着しており歯周病が再発し、何本かの自分の歯の周りと、インプラントの周りの骨が無くなっており、数本の歯牙の抜歯とインプラントの撤去を行いました。
定期検診に来られなくなった理由をお聞きしたところ、「癌が発覚し手術を受けられ、退院後も長期間にわたり抗癌剤(免疫力を下げる作用)の服用をしていた」とのことでした。
この患者様も、免疫力の低下と口腔内の不潔が原因と考えられます。
もし、日頃の口腔内の清掃が十分されており、きちんと定期検診におみえになっていたら、この様な結果にはならなかったと思われます。
インプラントの撤去に至った理由は、いずれの場合もインプラント埋入手術の失敗ではなく、病気と治療薬による患者様の自身の免疫力の低下と口腔内の清掃の悪さによるものでした。
インプラントは、万能ではありません。
インプラントは、全て金属でできているため口腔内が不潔な状態でも虫歯にはなりません。
しかし、歯磨きが不十分であればご自分の歯に歯石が沈着し歯周病になるように、インプラントの周りに歯石が沈着しご自分の歯と同様に歯周病になります。
従って、インプラントを長持ちさせるには、
十分な口腔清掃と定期検診が必要不可欠なのです。
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8.当院が、99.6%の高いインプラントの成功率を維持している理由
1.日頃の口腔清掃が、ある一定の水準以上で行う事が出来る患者様にしかインプラント治療を行いません。
(口腔内を清潔に維持出来ない患者様は、インプラント治療に限らずどのような治療を行っても長期の良好な予後は期待できません。)
2.最低6カ月間隔の定期検診に来て頂くことを約束をして頂ける患者様にしかインプラント治療を行いません。
(治療終了後、定期検診を行わず放置される患者様は、インプラント治療に限らずどのような治療を行っても長期の良好な予後は期待できません。)
3.お口の資料を採り、当院規定の精密診査ならび診断を行った結果、インプラント治療の適応ではないと判断した場合は、インプラント治療を行いません。
(インプラント治療は、どの方にでもできる、万能のものではありません。無理なインプラント治療は長持ちしません。他の最善の治療法をご提案させて頂きますので、ご安心下さい。)
4.インプラントメーカーとして一流の安心できるスイスのStraumann社のStraumannR Dental Implant Systemを採用しています。 5.Straumann社のImplant Systemは、インプラント体とアバットメント(2次パーツ)との組み合わせが1000種類以上と豊富なため、過去25年にわたるインプラント治療の経験から、ベストな組み合わせを選択することが可能です。
6.インプラント埋入手術当日は、他の患者様の予約は入れず、院内貸し切り状態とさせて頂き、十分余裕を持った手術時間をお取りし、休憩を入れながらなるべく患者様のお体にご負担がかからないように、丁寧に手術を行います。
(他の医院では、「手術時間は20分程度と短いので、ご安心下さい。」と言った説明がなされる場合があるようですが、当院では途中で休憩と確認を行いながら丁寧な手術を行うため、最低1時間の手術時間をお取りしております。)
7.インプラント埋入手術を、コンピュータ制御により一定のエンジン回転数が維持できる、西ドイツ製の世界最高の治療椅子を使用して行うことにより、削合時の摩擦熱を減らすことが可能なため、骨へのダメージを必要最小限に抑えることが可能である。このことは、インプラントが骨と結合するか否かを大きく左右する大切なことです。 8.インプラントを利用した冠せや金属の入れ歯は、当院の咬み合わせ理論を熟知した自費治療を専門に行う当院専属の歯科技工士が作製致します。歯科技工士と十分な打ち合わせを行った上で作製に入り、指示通りに技工が行われているか、作製途中で確認を繰り返しながら作製します。
(お口(顎の関節)の動きに調和した咬み合わせの面を与えた補綴物であることが、インプラント治療が長持ちするか否かを大きく左右する大切なことの内のひとつです。)これら全ての条件が充たされなければ、インプラント治療の高い成功率は維持できないと、当院では考えております。
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9.当院のインプラント治療の流れ
1.インプラント治療が適しているかを判断するための診査診査項目(資料採取料:3,000円程度)
2.治療計画の立案ならびご説明(無料カウンセリング)
■全身状態の問診 ■口腔内の状態の診査 ■お口の写真 ■骨の量や質を確認するためのレントゲン写真 ■咬み合わせを確認するための模型作製に必要なお口の型取りご説明に使う資料
■口腔内の状態の診査■お口の写真■レントゲン写真■お口の模型■インプラント治療のパンフレット・アトラス■治療費のお見積り書 等
カウンセリング内容
インプラント治療が患者様にとって最適な選択肢であるのか、またどの種類のインプラントを利用しどのような治療方法でお口の健康を取り戻すのがベストなのかをわかり易く丁寧に、ご説明致します。
また診査の結果、
インプラント治療が適さないと判断した場合は、その理由ならびインプラント治療に代わる治療法のご紹介とご説明も行いますのでご安心下さい。
(わからないことやご不安なこと等、なんでもご質問して下さい。)インプラント体の埋入
■他の患者様の予約は入れず、院内貸し切り状態にて十分余裕を持った治療時間をお取りし、休みながらゆっくりと局所麻酔下で治療を行います。
■時々、「インプラント埋入に掛かる時間が、10~20分程度と短く直ぐ終わりますので、ご安心下さい。」との説明がされると聞きますが、急いで行うと骨に熱が加わり過ぎ骨がダメージを受けてしまい、インプラント体が骨と結合(オッセオインテグレイション)しなくなる可能性が増えてしまいます。
従って、
当院では、長い治療時間をお取りして、休みながらゆっくりとインプラント埋入治療を行います。そこに、当医院がインプラント治療成功率99.6%と高い成功率を維持している理由の1つと考えております。
インプラントが骨と結合するのを待つ
■インプラント埋入後、約4カ月程度の間、インプラントが骨に結合(オッセオインテグレイション)するまで、インプラント体に揺さぶるような力が加わらないよう安静にして待ちます。
■当院が採用しているストローマン社のインプラントは、骨との結合が早く約2~3カ月程度で骨と結合するとされています。
しかし、
当院では、大事を取って約4カ月待ちます、これもやはり当医院がインプラント治療成功率99.6%と高い成功率を維持している理由の1つと考えております。アバットメントの装着
■患者さまに適したアバットメントのデザインを選択し装着します。
仮り歯(プラスチック製)作製のための型取り
■アバットメントを装着し、仮り歯作製のための型取りを行います。
仮り歯(プラスチック製)の装着
■約1週間後に、柔らかいプラスチックでできた仮り歯を装着し、咬み合わせを戻します。
■実際に仮り歯で約1ヶ月程度使用して頂き、調子が良いかご確認をして頂きます。
本物の冠せ(インプラント冠せ)の型取り
■仮り歯で調子が良いことが確認出来た後に、本物の冠せ(インプラント冠せ)の型取りを行います。インプラント冠せの装着
6.治療後の歯磨きと定期検診
■患者さまに適したインプラント冠せの種類を選択し作製し装着します。
■完成後約1ヶ月程度、調子をご確認の上、調子がよければメンテナンス(定期検診)に移行します。インプラント冠せの周りの歯磨き
■不潔な状態が持続すると、インプラントはチタン金属でできているため虫歯にはなりませんが、歯周病になりインプラントの周りの骨が吸収して動揺が起こり撤去しなければならなくなりますので、ご自分の歯(天然歯)と同様に、毎食後と就寝前に忘れず丁寧に歯磨きを行って下さい。
■歯ブラシの毛先が開いたら、新しい歯ブラシに交換して下さい、交換の目安は約1ヶ月程度です。
定期検診
■定期的なメンテナンスは、不可欠です。
■検診の間隔は、お口の状態により変わりますが、最低6カ月に1回は必要です。
■定期検診に来られない方は、補償対象外となりますのでご注意下さい。
■定期検診時は、お口の中を専門医療従事者である私共がクリーニング(PMTC)を行います。 -
10.インプラント治療と従来の治療法の比較
1.歯を1本失った場合
欠点
・支台歯として利用するため、隣の健康な歯を最低でも2本を細く削る必要がある。
・歯が無い所に偽物の歯(ダミー歯)を作り噛めるようになりますが、そこで噛んだ力は、支台歯(細く削った歯)で支えることになるため、過剰負担が掛かり注意をしないと、支台歯が駄目になり易い。
・歯を失った所の顎の骨が吸収され歯茎がやせていきます。 利点
・隣の歯を利用しないので、支台歯として健康な歯を細く削る必要がない。
・噛んだ力は、インプラントが直接支えるので、隣の歯に過剰負担が掛からないため、結果的にブリッジ冠で治すより、隣の歯が長持ちする。
・歯を失った所の顎の骨が吸収され難く顎がやせ細るのをある程度防ぐことが出来る。
・歯が有った時のように、自然に噛め、おいしく物を食べる事が出来ます。
・口元を気にせず、自然に話すことが出来ます。
利点
・治療期間が短い 欠点
・治療期間が長い(約5~6カ月)
・健康保険が適応されていない
2.歯を数本失った場合
欠点
・残っている歯にバネをかけて、入れ歯の動きを止めるため、バネをかけた歯に負担がかかる。
・お口に大きな物が入るため、異物感があります。
・お口に大きな物が入るため、話しづらいことがあります。
・歯を失った所の顎の骨が吸収され歯茎がやせていきます。
・慣れるまで、噛み難い場合があります。
・入れ歯が動くことによる、不快感が出ることがあります。 利点
・残っている歯にバネをかけてる必要が無く、インプラント自体が支えるため、ご自分の歯に負担をかけることがありません。
・自分の歯に冠せるのと同じ感覚なため、異物感がありません。
・自分の歯に冠せるのと同じ感覚なため、口元を気にせず、自然に話すことが出来ます。
・歯を失った所の顎の骨が吸収され難く歯茎がやせ細るのを有る程度防ぐことが出来る。
・歯が有った時のように、自然に噛め、おいしく物を食べる事が出来ます。
・入れ歯と異なり、しっかりと固定されますので、ずれなどによる不快感を解消します。
利点
・治療期間が短い 欠点
・治療期間が長い(約5~6カ月)
・健康保険が適応されていない
3.歯を全て失った場合
欠点
・食事中に入れ歯が動き、食べ難いことがあります(保険の入れ歯の場合)。
・硬いものを噛むと、入れ歯が歯茎を圧迫し痛みを感じることがあります(保険の入れ歯の場合)。
・入れ歯と歯茎の間に、食べたものがはさまり易い(保険の入れ歯の場合)。
・会話中に入れ歯が、浮き上がり話し難いことがあります。
・年月と共に、顎の全体の骨が吸収され、歯茎がやせていき入れ歯の安定が悪くなります。 利点
・食事中に入れ歯が動き難く、歯がある時のように自然に噛め、おいしく物を食べる事が出来ます。
・硬いものを噛んでも痛みが出にくい。
・入れ歯と歯茎の間に、食べたものがはさまり難い。
・会話中に入れ歯が浮き上がることが無く、口元を気にせず話すことが出来ます。
・歯を失った所の顎の骨が吸収され難く、顎がやせ細るのを有る程度防ぐことが出きるため、長期的に入れ歯の安定が良い。
利点
・治療期間が短い 欠点
・治療期間が長い(約5~6カ月)
・健康保険が適応されていない -
11.当院のインプラント治療の実績
前にも述べましたが、多くの歯科医院のホームページは、インプラント治療に付いて掲載されていますが、
イメージ写真と説明だけのもの 他の医院より、安くインプラント治療ができるといった広告目的のもの インプラント治療前と後のお口の写真だけでレントゲン写真がないもの 数年後の状態が紹介されていないもの
それでは、歯科医師の立場からみると「絵に描いた餅」でしかなく、その歯科医院のインプラント治療の本当のレベルがわかりませんし、安定して長持ちしているのかもわかりません。
我々歯科医師は、インプラント治療が成功しまた安定しているかの判断は、インプラントの周りの歯茎の腫れや、動揺(動き)と言った症状よりも早く症状(反応)として現れるインプラント体の周りの骨の吸収変化を重視しレントゲン写真にて確認を続けていくのが一般的です。
しかし、その歯科医院で実際に行われたインプラント治療症例、特に長期の安定した予後を示したレントゲン写真を紹介したものはほとんどないのが現状です。
「なぜ、レントゲン写真で長期の予後が紹介されていないのでしょうか?・・・・・・」
これでは、患者様が「本当に、この歯科医院で安心してインプラント治療を受けても大丈夫なのか。」の正しい判断が出来ないのではないでしょうか???
インプラント治療の予後不良とは、どのようなものなの?
当院のインプラント治療のレベルをわかって頂くには、まず、「インプラント治療の予後不良とは、どのようなものなのか?」をご理解して頂くことが必要と思われます。
<インプラント治療の予後不良の症状>
1)インプラント埋入施術を受け、数ケ月経ってもインプラントが骨と結合しない。 2)インプラントの周りの歯肉の腫れ。 3)インプラント周囲の骨が吸収し動揺し始める。 ・
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これらの症状が現れる前に、レントゲン写真にて事前に予測することがある程度可能なのです。定期検診時に一見何も問題がないように観えてもレントゲン写真を撮って確認することが必要であり、また事前の対応が可能となるのです。
従って、定期検診の大切さと、インプラントが安定しているかどうかを判断するためのレントゲン写真の必要性がわかって頂けたと思います。
簗瀬 武史先生らが書かれたインプラント専門書「このインプラント?」から予後不良のインプラントのレントゲン写真を引用させて頂き、ご説明させて頂きます。
通常健康(正常)な状態で、天然歯の周りの骨は1年で0.1㎜吸収するとされ、また、インプラントの周りの骨は、1年で0.2㎜吸収するとされています。
しかし、口腔内が不潔で歯周病になったり、過大な力が掛かったり(過剰負担)、免疫力に異常をきたす疾患や薬の長期服用(糖尿病・膠原病・癌・骨粗鬆症・甲状腺疾患 その他)などにより、骨の吸収が早くなります。
下に示した2枚のレントゲン写真の青いライン部は、インプラント埋入時に骨があったと思われる部分で、黄色いラインは何らかの原因で予後が不安定となり骨が吸収した部分を示しています。
この程度の骨の吸収量の場合、歯肉の発赤傾向を示し、時々腫れますが、まだインプラントは動きませんので、定期検診を怠っている患者様は、自覚症状がなく、なんでも食べれるため放置される場合がほとんどです。
やがて、骨の吸収がさらに進行すると、インプラントの周りの歯茎の腫れや痛み、インプラントの動揺が起こりインプラントの撤去が必要となってしまいます。
従って、レントゲン写真で、インプラント治療終了時の骨の位置と比較して変化(骨の吸収)が少なければ、インプラントは安定しており予後良好と判断できます。
当院で実際に行われたインプラント治療のご紹介
当院では、実際にンプラント治療の高い成功率を維持していますが、言葉で述べるだけでは信頼性に欠け、インプラント治療を受けようか迷っておられる患者様に信頼して頂くことは難しいと考えております。
従って、当院の独自のこだわりの診断基準の基で行われたインプラント治療のレベルならび有効性等をご理解して頂くには、当院で実際に行われたインプラント治療のレントゲン写真をご紹介させて頂くことが不可欠であり、安心してインプラント治療を受けて頂けると考え、ご紹介させて頂きます。
当院では、
「お口の状態」「インプラント治療方法」
「インプラント治療費とお支払い方法」「ご質問に対するご返答」等
十分にお時間をかけた丁寧な
「無料インプラント治療相談(カウンセリング)」を行っております。