1.日本の歯周病治療の歴史
当院は、祖父の代から長年歯科治療を業とし、私が3代目となります。
医学は日進月歩と申しますが、祖父や父の大学時代は「虫歯」に関する授業はありましたが、「歯周病」に関する現在のような確立された授業は無かったそうです。
事実、日本で「現在のような歯周病治療」が行われ始めたのは、
昭和50年代と約40数年前のことで、それも大学病院や極限られた歯科医療機関のみでありました。
その後、「歯周病」に関するさまざまな研究と共に多くのことが解明され、歯周病の治療法も進歩をし続けています。
歯周病に関心を持ち、複数の歯周病に関する学会や講習会に所属し「歯周病専門医」「歯周病認定医」を取得し学び続けていますが、私自身が約30年前に大学で学んだ「歯周病の病態のとらえ方」「歯周病治療の方法」等も、ずいぶん様変わりしたと実感しております。
「歯周病治療」は、日々進化し続けている分野なのです。
言い換えれば、
現在では、「糖尿病」と同じように、「歯周病」を完全に治し切ることは、まだ難しい病気なのです。
ですから、歯周病治療終了後も、「日々のメンテナンス(口腔清掃)」と「定期検診」がとても大切であるとされているのです。