3.食後すぐに歯磨きをすることの大切さ
正常な口腔内PH変化(毎食後すぐに歯磨きを行った場合)
日頃口腔内は、中性(PH7)ですが、物を食べたり飲んだりした後は誰でも口腔内が酸性(PH5.5以下の臨界PH)に傾き、歯が「脱灰」されて歯の表面が溶けます。
しかし、食後すぐに「歯磨き」を行い歯の表面についたプラーク(細菌の塊)を取りきれいな歯の表面とすると、唾液中のフッ素の作用により溶けた歯の表面が「再石灰化」されて、もとに戻り(再生)虫歯(う蝕)になるようなことはありません。
虫歯(う蝕)になりやすい人の悪い生活習慣
1)「脱灰」の頻度が多い場合:甘いものが好き(甘嗜好)・間食が多い 等
甘いものが好き(甘嗜好)で、間食(おやつ・夜食等)が多い場合 は、一日に何度も歯が「脱灰」にさらされることになるため、「虫歯(齲蝕)になるリスク」が増えてしまいます。
従って、「甘いもの」や「間食」を控えることが大切であると思われます。
もし、「おやつ」や「夜食」を食べた折には、普段の食後の歯磨きと同様に、すぐに歯磨きを行うことが必要です。
2)脱灰の時間が長く続く場合:
だらだら食い・食後すぐに歯磨きをしない・毎食後、就寝前に歯磨きをしない 等
だらだら食い・食後すぐに歯磨きをしない・毎食後・就寝前に歯磨きをしない場合は、一日中口腔内が酸性状態になってしまい、歯が「脱灰」し続けるため、虫歯(齲蝕)になってしまいます。
また、細菌は就寝中に一番活発に運動し増殖するとされており、「就寝前の歯磨き」がとても大切であるとされています。